ETH交換留学記(6月)

こんにちは、小野です。 時間が経つのはとても早く、もう6月が終わってしまいました。 つい先日、僕と同じように東大からETHに1年間の交換留学をしていた友人のひとりが日本に帰国し、いよいよ留学生活も終わりが近づいてきていることを実感します。 僕はまだETHで研究プロジェクトに取り組んでいて8月頭に最終発表をする予定なので、それが終わるまではスイスに滞在していますが、それでも留学生活は残り1か月ほどということになります。 大学全体としても、こちらの春学期は5月末で終わっているので、他の国からの交換留学生たちの多くはもう既に帰国していています。 現地の正規学生たちも授業が無くなり大学に来る用事が無くなったのか、学期中はとても混んでいた学食も今では空席のほうが目立っています。 空席探しに苦労することが無くなり嬉しい一方で、以前のような喧噪は跡形もなく消え去っていて寂しさを感じます。 さて、6月についてですが、全体的に5月よりもゆっくりと過ごせたと思います。 5月はインターンの選考や学会発表といった、今取り組んでいる研究プロジェクト以外のやるべきことが多かったのですが、6月はそのようなことはなく、スイス国内やパリを旅行したり、研究グループのディナー会に出席したりと、スイスで生活していなければ実現できなかったようなことができました。 アルプスの山々は新緑を迎え、スイス国内の旅行でもこれまでとは違う景色を楽しめました。 鋭く厳かな冬の雪山も、柔らかくすべてを包み込むような春の山も、ともに東京では見ることのできない景色で、気に入っています。 パリには、6月末に行ったのですが、オリンピックに向けて町全体が準備をしている最中でした。 2泊3日の滞在だったので、興味のある場所すべてを回れたわけではないですが、これまでに旅行したどの都市とも違う雰囲気を感じることができ、楽しかったです。 ただ、花粉なのか何なのか、滞在中はくしゃみと鼻水が止まらず、なかなか辛い思いをしました。 スイスの空気がきれいなのか、フランスの空気が汚いのか、あるいはその両方なのか…. スイスでは花粉の苦しみが無い生活を謳歌していたので、日本に帰るのが少し怖いです。 研究グループのディナー会は、現在サバティカル中のOnur Mutlu教授がイベントのためにスイスに戻ってくるということで開催されました。 研究グループは博士学生がメインで、知り合いがほとんどいない状況だったので参加するかどうか悩んだのですが、貴重な機会だと思ったため、思い切って参加しました。 いざ参加してみると、博士学生・ポスドク以外にもプロジェクトに取り組んでいる修士・学部学生が何人かいたのであまり浮かずに済んで安心しました。 ディナー会にはOnur Mutlu教授だけでなく、彼の指導教員であるYale Patt教授も参加していました。 2人ともコンピュータアーキテクチャの世界で有名な先生で、なんとなく厳しい雰囲気なのかと先入観を持っていたのですが、ふたりともジョークを連発していて面白い方々でした。 前学期のボスもそうだったのですが、海外で教授をやっている人は話すのが好きな人が多い気がします。 残り1か月、研究の仕上げに集中しつつ、スイス生活を楽しみたいと思います。

7月 2, 2024 · 1 分

ETH交換留学記(5月)

こんにちは、小野です。 今日は早く寝ようと思ってだいぶ早く作業を切り上げたら逆に時間を持て余してしまったので5月の振り返りをしようと思います。 5月は思っていたよりも忙しい月でした。 3月から4月にかけてほぼ毎週やっていたETHでのTA(これについては留学記4月編で詳しく書きたいですが、いつ書くかは不明)が無事に終わったので、研究に専念できるかと思ったのですが、ICLR Workshopでの発表(とその前後の中東欧旅行)や夏季インターンの選考などがあり、思ったよりも研究する時間がありませんでした。 日本に帰ったら夏休みを利用してインターンに参加したいと思っているため、5月は興味のある夏季インターンに申し込みをする必要がありました。 1社だけへの応募であれば、そこまで負担ではないのですが、各企業ごとにエントリーシートの提出やコーディングテスト、面接など様々な選考があり、さらに複数社が同じような時期に締め切りを設定しているため、思っていたより大変でした。 特に、留学中のインターン選考の大変な点として、面接の日程調整があります。 面接は基本的にオンラインなのですが、面接時間の候補は日本時間を基準に設定されることが多いため、向こうから提示される時間がスイスの深夜もしくは早朝のことが多かったです。 そのため、朝3時ごろに起床し、身なりを整えてから、zoomにつないで面接をするということもありました。正直そのときの面接内容については記憶がありませんが、眠すぎて逆にリラックス出来ていたような気もします。 現時点でまだ選考結果待ちのインターンが多いのですが、すでに内定をいただけているインターンもあるので、夏休みには何かしらのインターンをしていると思います。 今後の進路を考えるうえで、この夏休みは何かしらインターンがしたいと思っていたので、将来のことを考えながらインターンに取り組みたいと思っています。 ETHの秋学期にDISCO Groupで取り組んでいた研究内容をICLR内のワークショップ、Practical Machine Learning for Low Resource Settingsで発表してきました。 このワークショップには、研究室のメンター(PhD学生)2人も一緒に参加していたのですが、ポスター発表ではその2人にだいぶ頼ってしまったので反省しています。 事前に想定していた内容を話すだけでなく、ポスターを見に来てくれた人とインタラクティブに議論ができるように英語力をもっとつけなければいけないなと感じています。 ただ、このワークショップに参加したことで、いろいろな人とのつながりが増えたので、その点はよかったと思います。 また、ワークショップということで論文の採択率はかなり高いのかと思っていたのですが、実際には50%未満だったということで意外と低かったようです。 ICLRのワークショップかつWIPな論文もOKということで、とりあえず出してみるという人が多いのかもしれません。 現在は、インターンの選考も落ち着き、ただ研究する日々を送っています。せっかくETHのSAFARI Groupで研究をできているので、何かしら形に残せるように頑張りたいです。 時間があれば、これまでの留学記・旅行記も忘れないうちに書きたいなと思っています。

6月 7, 2024 · 1 分

ETH交換留学記(3月)

こんにちは、小野です。 9月の振り返りを書いてから、一度もブログを更新することなく半年が経過してしまいました。 もともとは毎週、最低でも毎月ブログを更新しようとしていたことを考えると、かなり間が空いてしまったので反省しています。 そのうち、10月から2月の分についても記憶を掘り返して書こうとは思っていますが、留学を始めてから半年という節目を迎えたので、とりあえず半年間をまとめて振り返ってしまおうと思います。 研究 この半年間で最も時間を割いたのは間違いなく研究で、基本的に日中はずっと研究していました。 そのおかげもあって、日本で取り組んだ卒業研究よりも個人的には達成感のある研究ができました(実は卒論の研究も1年遅れで達成感を感じる出来事があったのですが、これについてはまた別の良いタイミングで報告できればと思います)。 まず、スイスでの研究はDISCO Groupという、分散システム・深層学習・ネットワーク理論を中心に研究しているグループに所属し、Semester Projectという形で研究に取り組んでいました。 Semester Projectというのは、日本で言う卒業研究に近いもので、研究することで一定の単位をもらうことができるプロジェクトです。 ETHではSemester Projectに取り組みたい研究室・研究テーマを各学生が探し、研究室にコンタクトを取ってから面談をするのが一般的な流れになっています。 その面談で、お互いの興味が一致しているか、研究に必要な知識・モチベーションがあるかを確認してから履修登録を許可されます。 私はこの研究室に以前から興味があったので、渡航前からコンタクトをとり、Semester Projectに取り組めることを確約してもらっていました。 この研究室から返信をもらえ、なおかつSemester Projectを割り当ててもらえたのは運が良かったと思います。 10箇所にメールを送って、やっと1通返信がもらえたという人もいるので、必ずしも自分が興味を持っている研究室で研究ができるわけではないようです。 Semester Projectで取り組む具体的な研究テーマについては、研究室の博士課程学生がもっているアイデアが上から降ってきて、そのアイデアに沿っていろいろと実装・実験を進めていくというのが最も一般的な流れです。 交換留学生がSemester Projectを履修する場合は、事前に設定した合計研究時間に応じて単位がもらえることになっており、1か月フルタイム(150時間/月)で研究することで5ECTSもらえます。 私の場合は他の授業も履修していたので、supervisor達のアドバイスに従って15ECTS (=450時間)のプロジェクトを約5か月間に分割し、約20時間/週だけ研究に取り組むということにしていました(が、なんだかんだ結局、この時間は優に超えて研究していました)。 私のプロジェクトでは、DISCOグループの博士課程学生2人がメインのSupervisorsとして面倒を見てくれる形で、毎週約1時間の進捗確認ミーティングがありました。 英語で進捗を報告したり実験結果や今後の方針について議論したりするのは、英語でのディスカッション験がなかった私にとって、かなり負担が大きく特に序盤はだいぶストレスでした。 Supervisorは2人とも英語よりもドイツ語のほうが得意で、普段はドイツ語で会話しているにもかかわらず、私のために英語で議論してくれていました。 ですが、その状況でもなかなか議論についていけず、自分の考えをうまく表現できないもどかしさ・申し訳なさを常に感じていました。 特に、11月ごろに実験が本格化していくのに伴い議論も複雑になっていく中で、自分の意見を全く言えずに心が折れたミーティングがありました。 私が提示した実験結果について議論していたのですが、議論がヒートアップするにつれ2人のペースに全くついていくことができなくなり、かといって議論を遮って聞き直すこともできず、私は15分くらい空気と化していました。 全く議論に参加できていなかった私のことを思いやってか、「何か話しておきたいことはあるか?」と、最後に聞いてもらったのですが、「特にない」としか答えられませんでした。 研究のために留学しているという側面があるにもかかわらず、研究の議論を怖がってしまっている自分を反省し、この一件以降は少しでも多く議論に参加できるように進捗報告の仕方を工夫するようになりました。 今もまだ英語力の壁を感じる機会は多いですが、議論への心持はだいぶ変わった実感があります。 ありがたいことに、このSemester Projectでは、私の研究成果や取り組み方などを評価していただき、最高評価である6をいただけました。 Wikipediaに 6 (Excellent; best possible grade; exceptional performance, 95%) とあるように、スイスで6をとるのは中々ハードルが高いと聞いていたので、研究へのモチベーションがかなり高まりました。 プロジェクト全体のフィードバックでは、研究遂行能力・研究成果については全く問題なく素晴らしいと言われたうえで、さらに改善できる点としてやはり英語のコミュニケーション能力を指摘されたので、今後も引き続き英語力を高めていこうと思っています (「ドイツ語話者が英語を勉強するよりも日本人が英語を勉強するのは難しいだろうし、すでに高いレベルにあるけど、強いて言うなら」という前置きのうえでしたが、自分でも日常生活の中でも英語でのコミュニケーション能力はまだまだ伸ばす必要があると感じています)。 また、ヨーロッパでは3か国語以上を使い分けて話せる人が多いので、私も英語力を向上するだけにとどまらず、そのうちドイツ語か中国語をしっかり勉強して、話せるようになりたいなと思っています。 今回のプロジェクトでの具体的な研究内容については、一部を論文にまとめて現在査読を受けている最中であり、その後さらにもう1本書く予定があるので、それらが終わり次第また話したいと思います。 旅行 ヨーロッパ留学の醍醐味のひとつはやはり旅行だと思います。 日本から旅行するよりも、お金も移動時間もかからないため、気軽にいろいろな国に遊びに行くことができます 私は、10月にドイツ(ミュンヘン)、11月にイギリス(ロンドン・ブライトン)、12月にスペイン(マドリード・サンセバスチャン・バルセロナ)とフランス(リヨン)、1月にオランダ(アムステルダム・ロッテルダム)、2月にポーランド(クラクフ・ワルシャワ)に行きました。 これだけ見るとかなり頻繁に旅行しているように見えますが、授業や研究の都合でほとんどの旅行は長くても3泊4日程度です。 ただ、スイスからの移動にあまり時間がかからないため、日数が少なくても満足度の高い旅行ができています。 日本にいたら、ここまで多くの国にはなかなか行きづらいと思うので、この留学期間をうまく利用して様々な国に行きたいと思います。 次の半年に向けて 留学をする理由として、「コンフォートゾーンから出る」ということを挙げる人が多いですが、半年も同じ場所に住んでいると、初めは新鮮なことばかりだった生活も「日常」になっていき、良くも悪くも刺激が減ってきています。 そのため、マンネリを防ぐために、次の半年の研究テーマはこれまでのものから大きく変えようと思っています。 また、これまでSemester Projectをやっていた研究室が主催する授業でTAをやることになっています。 同じく東大からETHに交換留学できている知人の中には、飲食店でのバイトに申し込んでいる人などもいて、皆それぞれが新たな挑戦をしているようです。 ここまでの半年は日本に残っていつも通りの生活していた場合よりも傾きの大きい成長曲線を描けていたと思います。 ここからの半年でさらに成長できるよう頑張っていこうと思います。

3月 1, 2024 · 1 分

ETH交換留学記(9月)

こんにちは。 気づけばスイスに来てから1か月が経過していました。 渡航前は、毎週ブログを更新して、スイスでのありのままの生活を伝えたいと思っていたのですが、筆がなかなか進まずこのタイミングでの更新となってしまいました。 今回が留学記の初回ということで、スイスでの留学全般について簡単に紹介したいと思います。 スイスでの生活 僕はこれまで海外生活の経験がなく、こちらに来るまで「日本と全く異なる環境で生活する」ということがどのようなことなのか全く想像できていませんでした。そのため、人種差別や言葉の壁を過度に恐れていたような気がします。 しかし実際にスイスに来てみたところ、前評判通り街中の治安はとても良く、人種差別や犯罪とは縁のないきわめて平和な生活を送れています。 また周りの国とは違って、街中では基本的に英語が通じますし、英語を話しても嫌な顔をされません。 (とはいえ、学食のメニューやスーパーの商品名はドイツ語で書かれているので、ドイツ語も多少は勉強したいと思っています) 世界的に見ても裕福な国ということもあって、みんな余裕を持って生活しているように感じます。 まだこちらに来て1か月しか経っていないですが、すでにチューリッヒという街を好きになってきています。 交換留学に申し込んでから今まで、「やっぱやめておけばよかった」と思ったこともあります。 ほとんどの不安はこちらに着いてから消えたとはいえ、日本の家族や友人に会えないのは今でも少し寂しいです。 しかし、自分の知らない世界を知ることができたという点で、海外で1年間生活するという選択をして良かったと感じています。 来年の夏に日本に帰るまで同じ感想を持っているかはわかりませんが、1年を完全に無駄にするということはなさそうです。 チューリッヒ湖 スイスでの食事 知っている人も多いかと思いますが、スイスは物価がとても高いです。 例えば、こちらでビッグマックセットを頼むと2300円ほどになります。 日本のビッグマックセットがいくらなのか正確には把握していませんが、おおよそ倍の値段なのではないかと思います。 また、日本らしいものを食べたくなったとしても、こちらではラーメン1杯が4000円ほどしますし、納豆3パックが1000円以上します。 1000円以下で美味しいラーメンが食べられて、納豆3パックが100円ほどで買える日本は最高の国だと思います。 大学の学食(ドイツ語ではMensa: メンザと言います)のメニューは学生であれば1食1000円程度とそこまで高くないのですが、日本人の味覚にマッチするとは限らないので、安くおいしいご飯を食べるのはなかなか難しい状況です。 ただ、スイスでの外食が高いのは人件費による部分も大きく、野菜やパンなどは日本と変わらない値段で買うことができます。 そんななわけで、日本にいる頃よりも自炊の回数は多くなっています。 スイスのスーパーマーケットの様子 こちらに来てからジャーマンポテトとミートソースが得意料理になりました(というかこの2つ以外の料理はほとんど作ってない)。 この2つの料理は材料がスイスでも簡単にそろい、なおかつ作り置きもしやすいので個人的にポイントが高いです。 ミートソースに使うひき肉は安くないのですが、外食するよりは圧倒的に安いので、許容しています。 もちろんこの2つだけでは栄養が偏って体調を崩しそうなので、これからは学食も適度に行きつつ、自炊のレパートリーをさらに増やしていきたいと思っています。 スイスでも材料が手に入りそうで、なおかつあまり時間がかからないレシピがあればぜひ教えて下さい! これが こう ミートソースに合わせるなら赤ワインでしょ、とかは言わないでください。 スイスでの家 こちらではWOKOという会社から寮を提供されてそこで暮らしています。 東大からETHへ交換留学する人は期限日までにWOKOを介して申し込めば寮の部屋が確実に割り当てられます。 ほかの大学に留学している人たちは、寮が提供されず家探しで苦労している人も少なくないので、寮が確約されるというのはありがたいです。 ETHの学生向けに用意された寮はいくつもあるのですが、僕の寮はETHのキャンパスまでバスとトラムで30分ほどの場所となっていて、少し立地が悪いです。 チューリッヒの中心から少し外れたエリアになっており、大学までの定期券も割高なのでもう少し大学に近い寮が良かったなと思っています。 僕の寮には約60人の学生が住んでおり、全員でキッチンを共有しているので、夕飯時のキッチンはとても混雑します。 また、フライパンなどの料理道具も共用なのですが、他の人の衛生観念をあまり信用できないので、自分が使う直前に軽く洗いなおすようにしています。 さらに、冷蔵庫も1人当たりが使えるスペースが30cm立方ほどの大きさしかありません。キャベツをひとつ入れると他のものはほとんど入らなくなる大きさです。 寮で暮らしているだけで友達がどんどんと増える環境はありがたいのですが、自炊をする上では不都合なことが多く少し残念です。 とはいえ、自炊をしないという選択肢は無いので、何とか頑張って自炊していこうと思っています。 また、シャワーや洗濯機も共用なのですが、こちらについては現状あまり不満な点はありません。 トイレについては自分の部屋の中にあり、他の人が使うことはないので、全く問題なく使えています。 スイスでの授業 今学期はEmbedded Systemsという授業とDistributed Systemsという授業を履修しています。 また、Semester Projectという、研究をすることで単位をもらう授業も取っています。 Embedded Systemsでは、その名の通り、組込システムについてハードウェア・ソフトウェアの両面から学ぶ授業となっています。 日本ではこのような授業を受けたことがなかったので、1年前に留学を決めたタイミングからこの授業は絶対に取ろうと思っていました。 Distributed Systemsは分散システムに関するトピックをいろいろと学べる授業です。 こちらの授業は11月から始まるので、待ち遠しいです。 Semester Projectでは、ETHのDistributed Computing Group (DISCO) に所属して能動学習に関する研究を行っています(DISCOのSemester Projectテーマ一覧)。 9月中旬にキックオフミーティングを行い、これまでは先行研究の調査をしていました。 今後の研究の方針がある程度決まり、これからは手を動かすことが多くなりそうなので、頑張りたいと思います。...

10月 6, 2023 · 1 分

30cmハイタイプ水槽を立ち上げる⓪

僕の最近の趣味のひとつにアクアリウムというものがあります。 アクアリウム(英: aquarium)は、水生生物の飼育設備を指す。水族館のような大型施設から個人宅に設置するような小規模のものにまたがる概念である。(wikipediaより) 僕が通っていた幼稚園に大きな水槽が置いてあったりした影響で、アクアリウムには以前から興味があったのですが、金銭的・時間的な余裕がなかなか無く、昨年の9月に院試が終わってからようやく始めることができました。 最初は1人暮らしの部屋に癒しが欲しいと思い、小さな30cm立方の水槽を購入しただけでした。 最初の水槽の立ち上げ自体は院試後の夏休み期間に終わっていたのですが、立ち上げが終わっても日々の水質改善であったり更なる情報収集などいろいろとやることがあり、10月から始まった卒論期間中も、この27Lの空間に脳みその7割を奪われていました。 もう2割は留学関連の手続きに奪われていたので、卒論には自分のキャパの1割ほどしか割けていなかったような気がします。 当時は研究室に行ってもだらだらとアクアリウムのことを調べ、気づいたら夕方になっているという理系大学生としてあるまじき生活を送っていました。(農学部に進んでいれば許されていたかもしれない?) 卒論の締め切りまでまだ時間に余裕があったとはいえ研究しないといけないというプレッシャーはあったのですが、それ以上にアクアリウムに夢中になっていました。 最初の水槽では立ち上げ初期にアオミドロ状のコケに悩まされたのですが、コケ取り生体としてヤマトヌマエビを導入してからは少しずつ落ち着いていき、11月ごろには水槽の管理作業としては週に1回水換えをするだけになっていたと思います。 この趣味の恐ろしいところは立ち上げた水槽の管理が安定してくるとまた新たな水槽を立ち上げたくなってしまい、一度アクアリウムを始めてしまったが最後、一生水槽が増えていってしまうという点です。 11月以降は卒論の進捗がとても危ない状況だったため、しばらく水槽購入欲を抑えることができていたのですが、2月に卒論が終わってからは僕も例にもれず新たな水槽を立ち上げたくなってしまい、2台目の水槽を購入してしまいました。 2台目の水槽は、留学中に僕の飼っている熱帯魚とエビを預けるための準備という建前で実家に設置しました。 その水槽は幅60cmの水槽で、1台目よりも大きく色々とレイアウトできるという点では良かったのですが、実家に置いているため頻繁には面倒を見ることができず、僕のアクアリウム欲を十分に満たすことができませんでした。 そのため、今は3台目の水槽を購入し1人暮らしをしている部屋で新たに立ち上げました。 3台目の水槽はこの投稿のタイトルにもある通り、$30 \times 30 \times 50$ (単位: cm)と縦に長いハイタイプ水槽というものを選びました。(今度時間があるときに、参考画像兼アフィリエイトのリンクを貼っておこうと思います) 60cm水槽と悩んだのですが、高さのあるレイアウトをしたかったことと1人暮らしの部屋にあまり空間的な余裕がなかったことにより、場所をあまりとらないこちらのタイプに決定しました。 「30cmハイタイプ水槽を立ち上げる」シリーズでは、この3台目の水槽を立ち上げていく過程を書き残していこうと思っています。 シリーズとは言ったものの、水槽の立ち上げ自体はもう終わってしまっているので、もしかしたら次回で完結してしまうかもしれませんが、自分のためにも備忘録的にまとめておければと思っています。 ※アクアリウムは東アジア・東南アジアを中心に多くの人に楽しまれている一方、ヨーロッパなどでは動物虐待ではないかといった批判もあります。これについての僕の考えはまた別の機会に投稿したいと考えています。

4月 6, 2023 · 1 分